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検針機が反応してしまう!久米島紬の特徴

検針機が反応してしまう!久米島紬の特徴

米島紬(くめじまつむぎ)と言う物はご存知でしょうか?沖縄県の久米島で生産される伝統的な織物で、特に着物や帯などに使用される高級な絹織物です。久米島紬は、数百年の歴史を持ち、沖縄の伝統文化の一部として大切にされています。特に、琉球王国時代から続く技術とデザインが受け継がれています。


こちらのシールのような物は、正真正銘の本場久米島紬の証である証紙です。
着物の品質や価値を表すもので、伝統工芸品として認められている物や、品質検査をきちんとされている物に付けられます。

【ちょっとした豆知識📝】
久米島紬とは、沖縄県島尻郡久米島町で作られた織物で、その中でも、久米島紬事業協同組合で作られたものは、本場久米島紬と呼ばれます。
また、『重要無形文化財』に指定された日本の伝統工芸品の一つでもあります。

久米島紬の作成方法とその特徴

ご紹介したように、伝統工芸品でもある久米島紬ですが、実際はどのように作られているのでしょうか?また、きちんと品質検査をされているのになぜ検針機が反応してしまうのでか?

① 一人で全ての工程を行う

実は、久米島紬一反作成する際、全ての工程を一人の織子(おりこ)で行われているんです。元々、農家の副業として自家用に着る着物を作ることから始まったため、「自分で染めた色を、自分で責任をもって織り上げる」という伝統が根付いています。

また、草木や泥で染められた糸は、微妙な色のムラや自然な風合いが特徴。その風合いをどう見せるかは、織る人の感覚次第です。そのため、一人の手で最初から最後まで仕上げることで、織物全体に一貫性と表情が生まれるのです。

さらに、全行程を経験することで、織子さん自身が素材・色・技術すべてに対する深い理解を持つことができます。
そうした技術の蓄積は、後世への技術継承や品質保持にもつながっていきます。
まさに「久米島紬を一人で織れる」ということは、その地域の文化と技術をまるごと継承しているという証でもあるのです✨

② 🧲検針機に反応することがある

実は久米島織物は品質検査をしているのに、検針機に反応してしまう事がありますよね🤔
その理由は、天然素材と手仕事ならではの背景にあります。

まず大きな理由として、久米島紬の特徴である泥染め。この泥の中には鉄分が含まれており、それが生地に残ることで、検針機が反応することがあります。これが一番に挙げられる理由ですね。
また、織りの過程で使われる道具に金属が含まれていると、糸にごく微量な金属片が残ることがあります。もちろん、織子さん自身による検査や、社内での検針・チェックも徹底していますが、すべてが天然素材かつ手仕事のため、機械では完全にコントロールしきれない部分もあるのが実情です。その分、私たちも最終検品をより丁寧に行い、安全・安心をお客様へお届けできるよう努めています💪

織子さんの想いを感じながら久米島紬を楽しもう!

久米島紬は、派手さはなくても、ひと目で“本物”とわかるような落ち着いた美しさと、職人の想いが詰まった特別な織物です🧵✨
こうした伝統工芸を大切に、価値を伝えながら、皆様にお届けしていきたいですね😊


※上記内容は当店の観点から掲載している為、誠に申し訳ございませんが、個別で商品についての問い合わせにはお応えしておりません。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。当ページを通じて、少しでも着物の魅力を存分にお楽しみいただければ幸いです。

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