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猪井通信12月号「<間違えたらこっそり復習?>着物屋さんの知識テスト」の答え

大島紬編

第1問
大島紬の「泥染め」は、染料として鉄分を多く含む泥を直接糸に浸けて色をつける技法である。〇か×か?

答え

×

泥そのものが染料ではなく、テーチ木(シャリンバイ)の煮汁で染めた絹糸を、鉄分を多く含む泥に浸すことで独特の黒褐色を生み出します。

第2問
大島紬の絣模様を作る際に用いられる「締機(しめばた) 」の主な役割はどれでしょう?型紙を使った細かい柄の染め

A. 織り上げた反物を圧縮して光沢を出す
B. 防染された状態の絣糸を作り、緻密な絣模様を作る
C. 絹糸に艶を出すための撚りをかける
D. 柄の下絵を布に直接描く

答え

B. 防染された状態の絣糸を作り、緻密な絣模様を作る

締機で経糸と緯糸を防染して絣を作ることで、大島紬特有の精密な幾何学文様が生まれます

第3問
次のうち、大島紬の特徴として正しいものをすべて選んでください

A. 「先染め・平織り」の絹織物である
B. 手織りが中心であり、製作に数ヶ月から一年以上かかることもある
C. 染料には主に藍染が用いられている
D. 「白大島」「泥大島」など、染色方法による分類がある
E. 奄美大島だけで生産されている

答え

A. 「先染め・平織り」の絹織物である
B. 手織りが中心であり、製作に数ヶ月から一年以上かかることもある
D. 「白大島」「泥大島」など、染色方法による分類がある

・大島紬は鹿児島県・奄美大島を中心に、鹿児島市や宮崎県都城市などでも織られています。
・染料は藍ではなくテーチ木や泥による独特の化学染色が特徴です。

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